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「緻密な作戦と繊細な技術」2016ウィンターインドアローンボウルズ

2016.01.28

2016年1月24日(日)に兵庫県立障害者スポーツ交流館(兵庫県神戸市)で、「2016ウィンターインドアローンボウルズ」が開催された。
ローンボウルズは約30m先のジャックと呼ばれる白い目標球に向かって偏芯球を転がし、よりジャックに近づけた方が勝ちとなる。
この大会は3人一組のトリプルズで試合を行うのだが、参加方法は個人参加のみで、メンバーは当日に行われるくじ引きで決定する。この大会はチーム力に差をつけないことで、上級者から初心者まで誰もが楽しめる大会となっている。
当初は障がい者と家族だけで行っていたこの大会も、地域のローンボウルズ愛好家たちが少しずつ参加するようになってきた。気温の低い冬の時期でも、屋内であれば体への負担が少なく、障がい者や高齢者も参加しやすい。
ローンボウルズは見た目にゆったりと行われるスポーツだが、実際にプレーをすると印象はがらっと変わる。ルールや戦術を知ることで、よりローンボウルズを楽しむことができる。
トリプルズ(3人一組)の場合、一人目はジャックにより近づくようボウルを転がす。
2人目になると既にコート上にあるボウルをよけてジャックに近づけたり、わざと当てたりするなどの作戦が考えられる。
目標球のジャックボールは固定されているわけではないので、転がってきたボウルが当たると移動をする。作戦によってはジャックを移動させることを想定し、予めジャックの後方にボウルを置くこともある。
3人目の選手がジャック側で1人目、2人目の選手にどのようなボウルを転がすかを指示する。3人目の選手は状況を判断し、一球で試合展開を変えることのできる技術を持っている。
偏芯球は転がす強さや角度によって曲がり方が変わる。場面に応じて微妙なコントロールが必要となる。フォームが定まっていない初心者は細かな調整を行うことが難しく、なかなか思ったところにボウルをコントロールできない。上級者になると微妙な強さや曲がりまで調整し、ピンポイントでジャックに近づけてくる。屋外での試合では、芝の深さや整備状況、湿度、風などの条件も予測した上でボウルを転がす。
3人目の選手が転がす最後の最後まで何が起こるかわからないのもローンボウルズのおもしろさだ。
大会当日は近隣の大学生が授業の一環として見学に訪れた。
ローンボウルズをたくさんの人に知ってもらい楽しんでもらうことが普及にも繋がる。大学生に丁寧に説明をする様子から、一つ一つの出会いをとても大切にしていることが伺える。
ローンボウルズの練習場では人と人との温かい出会いが待っているかもしれない。


■大会結果
優 勝 大杉正樹 片井弘行 松岡脩
準優勝 川村信子 西田繁雄 杉浦由美子
第3位 山外芳敬 郭善芳 松本道徳