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「勝負を制す頭脳と技術」第1回日本障がい者バドミントン選手権大会

2016.02.07

2016年2月6日(土)~7日(日)に「第1回日本障がい者バドミントン選手権大会」が福岡県久留米市の西部地区体育館で開催された。大会は日本障がい者バドミントン連盟や久留米市などが主催しており、参加は身体障がい(聴覚障がいを含む)だけでなく、知的障がい、精神障がいも対象となっている。
1日目の2月6日(土)は男女のシングルス戦が行われ、2日目はダブルスが行われた。障がい者バトミントンは以前から日本国内で行われていたものの、2020年東京パラリンピックの正式競技に選ばれたことで注目度、知名度が急上昇した。この大会にも国際大会で活躍する日本人選手が多数出場している。パラリンピックでは肢体不自由の選手が対象となる。
パラリンピックでは、車いすのクラスと立位で重い下肢障がいのあるクラスの選手は、シングルスの試合をコート半面で行う。
縦長コートでの試合は、横の動きが少ない分ショットを相手の前後に散らして縦の変化をつけることが多い。相手のバランスを崩すことで次への動作を遅らせることができ、ミスを誘うこともできる。
車いすの選手は、車いすの操作性に加えて、上体の柔軟性がプレーの幅を広げる。車いすを前後に動かしながら、上体を前後に倒したり、腕をいっぱいに伸ばしたりしながら体の可動域限界まで使ってシャトルを打つ。
一般的に腕の長い方が守備範囲が広がり、より高いところからシャトルを打ちこむことができるため有利となる。
麻痺や義足など下肢に障がいのある選手は体のバランスがとりづらく、細かいフットワークや下半身をダイナミックに使った動作が困難であることが多い。高い敏捷性が求められるバトミントンでは、立位の選手であっても下肢に障がいのある場合、車いすの選手と同じように縦の変化やショットの強弱がつくことでバランスを崩しやすくなる。
しかし、上級者の足の運びや相手のショットへの対応を見ていると、動かしにくいとは思えない程ステップワークやジャンプは軽やかだ。繰り返しの練習で培った技術なのだろう。


試合序盤は比較的静かだった会場も、トーナメントが進み上位同士の戦いとなってくるとラリーが長くなり、「よし!」という気合の声が至るところから聞こえるようになってきた。体制を崩しながらのバックショットやネット際の攻防などは見ている側も思わず力が入る。いつの間にかバドミントンのおもしろさに引き込まれているのだ。
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催まであと4年。障がい者バドミントンの船出は既に始まっている。
■大会結果
○男子シングルス
MSWH1・2 長島 理(愛知県)
MSSL3   藤原 大輔(茨城県)
MSSL4   武山 隆人(神奈川県)
MSSU5+  今井 大沸(愛知県)
MSID7    松山 博昭(長崎県)
○男子ダブルス
MDWH1・2 島田 務((奈良県)、大江 守(東京都)
MDSL3・4  末永 敏明(神奈川県)、広井 拓(北海道)
MDSU5+  正垣 源(兵庫県)、小原 宏平(北海道)
○女子シングルス
WSWH1  久保 育美(滋賀県)
WSWH2  山崎 悠麻(東京都)
WSSL3・4 田中 祐子(福岡県)
WSSU5+  鈴木 亜弥子(千葉県)
WSID7   大村 悠佳(大阪府)
○女子ダブルス
WDWH1・2 小倉 理恵(埼玉県)、山崎 悠麻(東京都)
WDSL3・4 山田 麻美(千葉県)、山口 裕子(東京都)
WDSU5+  豊田まみ子(千葉県)、鈴木 亜弥子(千葉県)
ID7混成   山下 未来(長崎県)、松山 博昭(長崎県)

日本障がい者バドミントン連盟
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