TOP競技レポート記事一覧 > 競技レポート詳細

「最高の花道」2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム

2016.11.09

世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランス。
23日間総距離3600kmを駆け抜ける過酷なレースを、1200万人もの観衆を魅了しその様子を世界190ヶ国が放送する。
自転車を愛する人なら誰でも「一目見たい」と憧れる祭典が、日本にいながら楽しむことが出来るのだ。
2016年10月29日、埼玉県のさいたま新都心駅周辺にて「2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が開催された。
2013年に「ツール・ド・フランスの名を冠した世界で最初の大会」としてさいたま市で始まり、今回で4回目の開催となる。
(昨年開催された同イベントの模様はコチラ)

海外招聘選手は2016年のツール・ド・フランスで2年連続3度目の総合優勝を果たした
クリス・フルーム、新人王を獲得し今年さいたまクリテリウム初参加のアダム・イェーツ等ファンにはたまらない選手リストである。
さいたま新都心駅周辺には、最高峰のレースを見逃すまいとメインレース5時間前から詰めかけた観客で溢れた。
昨年に引き続き、パラサイクリング選手も7名参加した。
リオパラリンピックMC3ロード個人タイムトライアルで銀メダルを獲得した藤田征樹選手等、パラサイクリング界からも最高峰の選手が集まった。
大きな歓声と拍手に包まれながら、大観衆の間をパラサイクリング選手が駆け抜ける。

「温かいファンの声援の中で走らせてもらえて、心が温まった。自転車をやり続けて良かったと思う。」レース後の表彰式で石井選手が感慨深く語った理由、それは今シーズンで選手を引退するからだ。
(石井選手)「競輪選手として8年、その後怪我をしパラサイクリングに携わってから10年、パラリンピックにも3度出させてもらった。自分の意志で引退を決められることは、とても幸せだと思う。」
石井選手は3大会パラリンピック連続出場し、北京では3個メダルを獲得した。
若手選手の成長が期待されるパラサイクリング界でも、石井選手の存在は非常に大きい。
引退は残念であるが、きっと石井選手の背中を追って新たなスターが誕生するだろう。

石井選手のラストランは、11月3日(木)静岡県伊豆市で開催されるジャパンパラサイクリングカップ。
パラサイクリングを牽引してきたその雄姿、しっかりとこの目に焼き付けたい。