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「騎士道のスポーツ!」~千葉にオリンピック・パラリンピックがやってくる!~フェンシングステージレポート

2017.08.14

8/5(土)・6(日)イオンモール幕張新都心店でオール千葉(千葉県・千葉市・千葉県経済団体協議会)主催による、東京2020に向けた取り組みイベントが開催された。館内では2日間に渡り、様々な場所で競技体験イベントなどが行なわれていた。

6(日)のフェンシングステージには、2015年に車いすバスケットボールから車いすフェンシングに競技を転向した安 直樹(やす なおき)選手(車いすバスケットボール・アテネパラリンピック出場)、ロンドンオリンピック男子フェンシングフルーレ団体 銀メダリスト三宅 諒(みやけ りょう)選手が登場。
両選手とも、もちろん2020東京オリンピック・パラリンピックでメダル獲得を目指している。
選手はよしもと芸人、ココリコ遠藤さんや観客にフェンシングのルールや魅力を紹介したり、実際の剣を使用してフェンシング対決を行なった。よしもと芸人の絶妙なトークでイベントは終始笑い声が溢れるなか進行した。
車いすフェンシングは日本では馴染みが薄いが、1960年の第1回パラリンピック(ローマ)から正式競技種目であり、ヨーロッパでは盛んな競技の一つである。中世の騎士たちの名誉にあたる「剣」を使うこのスポーツは「騎士道のスポーツ」ともいわれている。

競技は車いすをピストと呼ばれる装置(床面)に固定し、上半身のみを使って剣を突いたり、斬ったり(種目による)しポイントを奪い合う(競技の中に「エペ」「フルーレ」「サーブル」の3種目がある)。
座った姿勢で行うため、健常のフェンシングのように足を使った駆け引きは出来ない。
相手との距離も非常に近く、常に緊張状態で相手からポイントを奪わなければならない。
集中力・剣さばき・スピードが勝負の鍵だ。相手との駆け引きも競技の面白さの醍醐味だろう。

会場ではピストも用意され、安選手と三宅選手との車いすフェンシングマッチが行なわれた。

実際の試合のようにフランス語の掛け声「Rassemblez! Saluez!(ラッサンブレ・サリューエ)」(気をつけ、礼)で試合前の敬礼を行う。
「En garde!(アン・ガルド/構え)」、
「Prêts?(プレ/用意は良いか?)」
「Allez!(アレ/はじめ)」で試合スタート!
選手同士の剣のぶつかり合いの音がショッピングモールに響く。その音に買い物中の人も足を止める。
選手は上半身のみで剣を避けながら、相手の隙をねらう。
剣さばきのスピードと剣と剣がぶつかりあう金属音、動きの激しさに観客からは驚きの声が上がる。
動きが限られる中で、相手の剣を避け、相手を読み、隙を見つけ剣を突くため「頭の中では常に色んなことを考えている。」と安選手は対決後、語った。

小学生の男の子とココリコ遠藤さんも安選手とフェンシング対決をしたが、全く歯が立たない。安選手は突くことを一切せず、相手からの剣を避けるだけなのだが相手は突ける隙がなかった。さすが!!
今回のイベントは健常のフェンシングと車いすフェンシングの両方の選手が参加し、「フェンシング」の魅力を伝えていた。実際に2020を目指す選手のトークはリアリティがあり、応援したくなる。オリ・パラ競技が連携し、双方の競技の魅力を伝えていくことは選手のファン、競技のファンを増やすことにも繋がっていくだろう。
リオパラリンピックには日本は出場を果たせなかったが、是非2020東京大会出場・メダル獲得を目指して欲しい。

NPO法人日本車いすフェンシング協会
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