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2017年 車いすフェンシング日本選手権大会①・国際親善大会初日(フルーレ)「フェンサー達の戦い!」

2017.10.15

2017年 車いすフェンシング日本選手権初日、会場となった、京都車いすフェンシング競技ナショナルトレーニングセンター(京都市立元山王小学校体育館)には朝早くから準備にかかる協会スタッフ、ボランティアスタッフの姿があった。
昨年とは会場も異なり、規模も大きくなっている。
ピストも合計4台設置され、試合が同時進行できるように準備がなされていた。
日本を代表する車いすフェンシング強化選手も出場する大会であり、今年は国際親善大会も兼ねている。
1回戦プール方式。
フルーレ男子個人戦。本来は障がいの程度によりカテゴリーが「A」「B」と分かれているが、今大会ではミックスカテゴリー(A,Bのカテゴリーを混ぜ)行われる。
※「カテゴリーA」…腹筋の機能があり、自力で体勢維持が可能な選手。
 「カテゴリーB」…腹筋の機能がなく、自力で体勢維持できない選手。
予選のプール戦は3分間5プッシュ(ポイント)先取で競う。

プールが1~3に分かれるということで、ミックスカテゴリーが故に、自分が1~3のプールに属するのかも勝ち上がれるかどうかの要素の一つになるだろう。

今大会では昨年の日本選手権で1位となった安 直樹(ヤスナオキ)選手/カテゴリーA、2位、加納(カノウ)慎太郎選手/カテゴリーA、3位となった藤田道宣(ミチノブ)選手/カテゴリーBの選手の動向と共に、2020年に向けて若手選手が出てくるのかも気になるところだ。

安選手は初戦(1回戦プール方式)、若手、笹島貴明(ササジマタカアキ/カテゴリーA)選手と対戦。5-1で勝利、次に戦った恩田竜二選手/カテゴリーBには5-0とストレートで勝利した。
同じくカテゴリーAの加納選手も別のプールで1試合目、2試合目とも冷静に試合を進め勝利した。
次の試合はプール方式後の順位を元にトーナメント方式で行われる。
第1ピストで争われた試合では加納選手はPARK Chun Hee選手/カテゴリーB(韓国)に対し、相手の選手を翻弄し0-15でストレート勝ち。
第2ピスト、安選手と脇村 太(ワキムラフトシ)選手/カテゴリーBとの対戦は安選手が振り込みや攻撃権を上手く使いながら15-1で勝利した。

2回戦トーナメント方式。ピストが1~4と複数設置されてある分、ほぼ同時進行で試合が進む。
トーナメント戦を勝ち上がってきている選手の対戦のため、観客からは「どのピストも見たい!どうしよう」との声も聞かれた。
昨年の日本選手権上位3選手は確実に試合を進め、安選手、加納選手、藤田選手とも勝ち上がった。
実は今大会、プール戦で1位となっていた鈴木 誠(マコト)選手/カテゴリーAに観客の注目が集まっており、この試合でも観客の目をひいていた。
鈴木選手はあどけない表情が残る、眉毛が凛々しい、若手注目選手の一人である。聞けばまだ現在16歳の高校生。競技経験はまだ一年程とのことだが、ベテランの選手相手に堂々とした試合運びでここまで勝ちあがってきた。

鈴木誠選手はこの2回戦トーナメントで恩田竜二選手/カテゴリーBと戦った。接戦の末14-15で敗れ準決勝に進むことは出来なかった。
敗れた試合後、悔しそうに顔をうつむかせ、涙を堪えながら心を落ち着かせえている姿が初々しく印象に残った。

結果、安直樹選手、加納慎太郎選手、藤田道宣選手、恩田竜二選手が準決勝に駒を進めた。