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パリを目指す新たな戦いの幕開け「第13回国際クラス別パラ卓球選手権大会」

2021.11.17

男子シングルスクラス2で連覇した宇野正則

2021年11月13日~14日、大阪府のアミティ舞洲で「第13回国際クラス別パラ卓球選手権大会」が開催された。同大会は、昨年新型コロナウイルスの影響で中止となり、今年は2年ぶりの開催となる。開会式では、東京パラリンピック出場選手とスタッフによる報告会が行われた。

競技は、大会1日目に男女シングルス、2日目にダブルスが行われた。
車いすの男子シングルスクラス2決勝戦は、宇野正則VS松尾充浩の前大会と同じ顔ぶれとなった。試合は、前回覇者の宇野が序盤からペースを握ったまま進み、最後まで松尾を圧倒。宇野が3-0で勝利し、大会2連覇を果たした。

■宇野選手 試合後のコメント
「去年8月から新しいコーチとともに、徹底的に基礎練習と対策をして、自分の強みである主戦武器を毎日何時間、何千球も練習してきました。精度には自信があったので、技術面は以前よりも上がっていると思います。前回はフルセットでぎりぎりの競った試合でしたが、今回は圧倒的勝利と2連覇を目指していたので、それができて良かったです。緊張もしていましたが、コーチにメンタル面の細かい指導もしていただいていたので、良い緊張感を持って試合に臨めました。」

男子シングルスクラス7 3位 来田啓幹

男子クラス7には、東京パラリンピック日本代表の井上全悠と八木克勝が出場。順調に予選リーグを勝ち上がり、両選手共に決勝トーナメントへと進出した。決勝では今大会2連覇中の井上が八木を破り、嬉しい3連覇となった。
今大会クラス7で奮起したのが3位に入った来田啓幹。準決勝で井上と対戦し、惜しくも敗れたが、粘りの卓球で井上を苦しめた。
来田は新型コロナウイルスによる活動制限期間中に、足部の装具を使用し始めた。左上下肢に麻痺のある来田は左右のバランスが悪く、体幹が不安定になりやすい。装具を使用することで体の安定感が高まり、連続的な動作がしやすくなる。来田は活動制限期間を有効に使って思考を重ね、競技力向上に繋げていた。

■来田選手 試合後のコメント
「東京パラに出場した井上選手、八木選手との対戦で、事前にコーチと対策を練りながらやってきましたが結果及ばずでした。しかし、2年間の成長を感じることができた大会になりました。やってきたことは全て出せたので、今は満足感でいっぱいです。」

男子シングルスクラス9 準優勝 岩渕幸洋

男子シングルスクラス9決勝戦では、高校生の舟山真弘が東京パラリンピック日本代表の岩渕幸洋を破り初優勝。舟山は今年バーレーンで開催される「2021アジアユースパラ競技大会」にも出場が決まっており、今後が期待される。車いす女子クラス5では、別所キミヱが復活を印象づける完勝で、シングルス、ダブルス共に優勝を飾った。

パラ卓球の国内大会は、来年3月26日~27日に大阪府で「第42回ジャパンオープン・パラ卓球選手権大会」が開催される予定となっている。

女子シングルスクラス5 優勝 別所キミヱ

男子シングルスクラス7 優勝 井上全悠