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「ジャパンパラサイクリングカップ2015」レポート

2015.11.06

褐色が目立つ山肌、収穫の済んだ田畑が広がる晩秋の伊豆で、2015年10月30日に「ジャパンパラサイクリングカップ2015」が開催された。
大会の会場は日本サイクルスポーツセンター・伊豆ベロドローム(静岡県伊豆市)で、競輪補助事業という大きな協力のもとJPCA(日本パラサイクリング連盟)が共催で開催し、地元企業や行政もバックアップをしている。

パラサイクリングとは、UCI(国際自転車競技連合)の規定する競技規則のもと行われる障がい者の自転車競技で、パラリンピックの正式種目である。
選手は障がいの種類と使用する自転車により、以下4つの区分に分けられ、さらに障がいの度合いにより合計13のクラスに分類される。

Cクラス…通常の二輪自転車を使用。切断、機能障がい、麻痺等の四肢障がいの選手が参加
Bクラス…二輪乗りのタンデム自転車を使用。視覚障がいの選手が参加し、前にパイロット(健常の選手)、後ろにストーカー(視覚障がいの選手)が乗車
Tクラス…左右に倒れにくい三輪自転車を使用。麻痺などの思い四肢障害の選手が参加
Hクラス…腕で漕ぐハンドバイクを使用。脊椎損傷など、下半身に重い障がいを持つ選手が参加
日本初の国際大会となった本大会では、アジア・ヨーロッパを中心に8カ国の海外選手が出場した。
予選開始前の公式練習では、周長250m・最大カント(傾斜角度)45度のトラックの感触を確かめるように、各選手が最終調整を行った。

Bクラスでは、パイロットとストーカーの意思疎通がレースの勝敗を左右する一つだ。
通常の二輪自転車は一人の力で前進するが、タンデムバイクは二人乗りのためお互いのパフォーマンス次第でタイムが左右される。
レース中、パイロットとストーカーが声を掛け合ってコミュニケーションをとりながら走るペアもいれば、対照的に無言で走り抜けるペアもいる。最高時速60kmにまで達する自転車競技では落車は大事故に繋がる。タンデムバイクはまさに一蓮托生だ。

ゴール直前に鳴り響く鐘の音、トラックを駆け抜けるタイヤの音、そして1秒でも早く前へ前へと走る選手の躍動感と迫力は、見る者全ての五感を刺激する。
今後もパラサイクリングから更に目が離せない。
大会結果
●女子 C1-5 3km個人パーシュート
優勝 RUAN Jianping (CHN)
●男子C1-3 3km個人パーシュート
優勝 藤田 征樹 (JPN)
●男子C4-5 4km個人パーシュート
優勝 石井 雅史 (JPN)
●女子B 3km個人パーシュート
優勝 鹿沼 由理恵・田中まい(JPN)
●男子B 4km個人パーシュート
優勝 POLAK Marcin・LADOSZ Michal (POL)
●混合C チームスプリント
優勝 中国チーム
●女子B タンデムスプリント
優勝 鹿沼由理恵・田中まい (JPN)
●男子Bタンデムスプリント
優勝 RIZAN Muhammad Afiq Afify・MOHAMED SUFIAN Mohamad Hafiz (MAS)
●女子C1-5 500mタイムトライアル
優勝 ZHOU Jufang (CHN)
●男子C1-3 1kmタイムトライアル
優勝 LI Zhangyu (CHN)
●男子C4-5 1kmタイムトライアル
優勝 WEI Guoping (CHN)
●混合B 1kmタイムトライアル
優勝 鹿沼 由理恵・田中まい (JPN)
●混合H3-5 ロードタイムトライアル
優勝 LIU Qlangli (CHN)
●男子T ロードタイムトライアル
優勝 小川 睦彦 (JPN)
●男子C1-2、女子C1-5 ロードタイムトライアル
優勝 ZENG Sini (CHN)
●男子C3-5 ロードタイムトライアル
優勝 CLIFFORD Eoghan (IRL)
●混合B ロードタイムトライアル
優勝 POLAK Marcin・LADOSZ Michal (POL)
●混合Hチームリレー
優勝 中国チーム