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「ハードワークから生まれる勝利」ウィルチェアーラグビー日本選手権大会

2016.01.13

2016年がスタートし、リオデジャネイロパラリンピック開催まで残り約8ヶ月となった。
この大会の結果が2020年東京パラリンピックへの重要な指標となることは間違いない。
リオデジャネイロパラリンピック出場権をかけた熱い戦いが昨年から世界各国で繰り広げられる中、日本では既にパラリンピック出場権を獲得している競技がいくつかある。その中一つが、ウィルチェアーラグビーだ。
ウィルチェアーラグビー日本代表は、昨年千葉県で開催されたアジアオセアニアチャンピオンシップで見事優勝し、リオデジャネイロパラリンピックの出場権を獲得した。

2015年12月18日(金)~20日(日)には、アジアオセアニアチャンピオンシップと同じ会場である千葉ポートアリーナで「第17回ウィルチェアーラグビー日本選手権大会」が開催された。この大会には毎年各地の予選会を勝ち抜いたチームが出場している。
ウィルチェアーラグビーは、重度障がいと言われる頚椎損傷などで四肢に麻痺がある人や、四肢の切断、脳性麻痺などで手足に障がいのある人が対象となる。
選手は障がいの程度により0.5から3.0までのポイントでクラス分けされる。出場選手は4名で、4名の合計ポイントが8.0を越えてはならない。ポイントが小さいほど選手の障がいは重い。
障がい程度は運動機能にも影響をするのだが、コート上では障がいの程度は関係ない。ウィルチェアーラグビーは、個人の能力だけでなく、コートにいる4名で最大限のパフォーマンスを発揮し続けるチームワークもとても重要だ。
攻守の入れ替わりが激しいスポーツであるため、選手たちは攻撃をしながらも常に守備のことを考えてプレーをする。ボールを保持している選手に目がいく一方で、ボールを持っていない選手の動きが次の展開を左右する。
攻撃の選手はマイボールになった瞬間にマークを置き去りにすべく、一気にスピードを上げて加速する。攻撃と守備、ゴールラインへ向かう1対1の勝負は見所だ。
守備側は相手を自由にプレーさせないよう、激しくコンタクトをする。マークも実に厳しい。動いている相手に対してはしつこくプレッシャーをかけ、相手の進入コースを制限することで攻撃に時間をかけさせて相手のミスを誘う。

「良い攻撃から良い守備へ、良い守備から良い攻撃へ」を続けるべく、全長28mのコートを何度も繰り返し往復する。
「疲れた」はない。
時間の経過と共に、「周りを見ろ!」「声を出せ!」「もどれ!」というチームを鼓舞する声にも勢いが増してくる。

ウィルチェアーラグビーは重度障がいのスポーツか?
そんな疑問が頭をよぎる。

今年も日本各地で、そして世界でウィルチェアーラグビーの熱い戦いが始まる。