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「One for all, All for one 第2回デフスポフェスティバル」

2017.08.18

8月5日〜6日、「第2回デフスポフェスティバル2017」が大阪市舞洲障がい者スポーツセンターで行われた。このイベントは、ろう児やコーダ(ろう者の親をもつ者)を対象に、デフアスリートを招き、様々な競技を通してスポーツを楽しく体験することを1つの目的としている。また、子どもたちの夢や希望を広げるきっかけ作りや、デフアスリートとの交流を深める意味もある。さらに、本イベントの運営スタッフの中心が、ろうの大学生であるという点も特徴的である。
8月6日、記者はデフサッカーやデフバスケットボール、デフダンスなどの多くのスポーツの中から、デフラグビーを中心に取材を行った。
この日のイベントでは「タグ」を使ったラグビー(通称タグラグビー)の楽しさが子どもたちに伝えられ、2歳から小学校6年生までの合計28人が参加した。子どもたちは、日本を代表するデフアスリートの方々に、手話やジェスチャーでサポートを受けながら、ラグビーボールを必死で追いかけていた。どの子どもたちも本当楽しそうで、小さな体で大きなラグビーボールを運びながら、笑顔があふれていた。
記者は日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟の方々にインタビューすることができた。
「今日のイベントのように、小さなお子さんにラグビーを教える際に心掛けていることはありますか?」という質問に対しては、
「つい夢中になりがちな子どもたちが、けがをしないように配慮すること。そのうえで存分に楽しんでもらうこと。ただ、この際最も大切なポイントは、ラグビーの魅力を教えることはもちろん。だがそれだけではなく、‟なぜこのようなプレーをするのか”という疑問を子どもたちに実感させることで、自主的な行動が生まれるように教えることだ」と答えてくれた。
「ラグビーの魅力について」聞いてみると、
「‟One for all”,‟All for one”という言葉の通りで、孤独だった自分と社会をつなげてくれるもの、チームでつながれるもの。それがラグビーの大きな魅力だ」語ってくれた。

さらに、「これからのデフラグビーに期待すること」に関しては、
「日本では、世界に比べて‟1人のアスリート”としてではなく‟1人の障がい者”という雰囲気がある。もっと日本の障がい者スポーツのステータスを上げること」だそうだ。

「前にパスをすることができないラグビーのルールから‟耳が聞こえないからできないのでは”と言われることがあるが、‟できる”ということをもっと世の中にみなさんに伝えたい。今回このイベントを体験した多くの子どもたちにも‟ラグビーは耳が聞こえなくてもできるんだ”と実感してもらい、人生の選択肢を広げてもらいたい」と力強く語った。

この他にも多くのお話を聞くことができたが、皆本当に丁寧で優しい雰囲気の方々で、1人のアスリートとして、記者は心から尊敬した。そして日本の障がい者スポーツの現状を改めて認識した。デフラグビーの今後を楽しみに感じ、刺激を受け、非常に充実した1日となった。
(Text & Photo by Rikarun)

日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟