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東京都で挑む!東京都パラリンピック選手発掘プログラムが開催

2017.12.20

2017年12月16日(土)、東京都台東区の台東リバーサイドスポーツセンターにて、今年度3回目となる「東京都パラリンピック選手発掘プログラム」が開催された。このプログラムは、一人でも多くの東京にゆかりのある選手と、パラリンピック競技との出会いをサポートし、パラリンピックに出場できるように促すものである。
東京都在住、在学、在勤のいずれかの小学5年生以上59歳以下の方が対象で、約100名が参加した。
実施されたのは以下12競技
●アーチェリー ●陸上競技 ●バドミントン ●自転車競技 ●パワーリフティング ●ボート ●射撃 ●卓球 ●テコンドー ●車いすバスケ ●車いすフェンシング ●車いすテニス

”自分の能力を活かせる競技があるなら挑戦してみたい”という意欲のある人に、先輩アスリートや競技団体の関係者等が丁寧に指導やアドバイスを行なっていた。

プログラムのチラシを学校で見て、体育の先生と相談をして参加を決めたという小学5年生の沢田君は、「バスケが楽しかった」と話してくれた。
東京都ゆかりの先輩アスリートから役立つアドバイスが得られるようトークショーも行われ、陸上の多川 知希(たがわともき)選手(リオパラリンピック400mリレー銅メダルを獲得)と、パワーリフティングのマクドナルド 山本 恵理選手(2017年W杯ドバイ大会50kg級で6位入賞)が登壇した。
多川選手は社会人として民間企業で働きながら陸上競技に取り組んでいる。パラリンピックを目指すに当たって必要なことは?との質問に、「一番は本人のやる気で、やる気がないと周りがついてこないしサポートも得られない、明確に夢を持って一歩ずつ進んでいくのが大事だと思う。」と語った。
山本選手も普段はパラリンピックサポートセンターに勤務しており、仕事と競技を両立するため日々格闘している。山本選手がこの競技を始めたのは、まさしく今日のような体験会にパラサポセンターの職員として参加し、上司にやってみればと言われ気軽に挑戦してみたことがきっかけだったそうだ。
過去3回パラリンピックに出場経験のある多川選手は「満員の会場で地元国の選手がスタートラインに立つと場内が盛り上り、選手のモチベーションも上がる。そういう感覚を2020年に東京で味わえると思うと頑張りたいなと思う。是非多くの皆さんに会場に足を運んで欲しい」と言う。

主催者代表の東京都オリンピック・パラリンピック事務局の新谷さんは、開会式で、「ここに集まった一人一人は多くの可能性を秘めたアスリートの原石とも言え、ここから未来のパラリンピアンが生まれるかも知れない」と挨拶した。2020年の東京パラリンピックで、今日お会いした方々が活躍される場面を思うと胸が踊り、間近で応援したいと強く思った。
(Text & Photo by Junco)