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試されるトレーニングの成果「アジアトライアスロン選手権 2021 廿日市」

2021.04.26

2021年4月24日(土)、25日(日)、広島県廿日市市で「アジアトライアスロン選手権 2021 廿日市」が開催され、初日にパラトライアスロンが行われた。世界的な新型コロナウイルス流行下での大会開催ということもあり、PCR検査等、コロナウイルス対策を十分に行った環境で大会は行われた。
パラトライアスロンには、国内16名、国外2名の計18名の選手が参加した。選手数が少なく、レースとしての要素は高くないものの、国内外の大会が軒並み中止となる中で、今大会は選手にとって重要な調整の場となったに違いない。
開催地、広島県出身の円尾敦子選手は、「今日のレースはとても良い感じでできました。水温は低かったですが、気温がそこまで上がっていないので、気持ちよく3種目をやれました。何より広島は生まれ故郷なので、こんな大変な中で、私を育ててくれた広島の皆さんのご尽力でこの大会を開催していただき、ただただ幸せな気持ちでできたレースでした。」と語った。円尾選手を含む強化指定選手は、定期的に国内で合宿を行い、パフォーマンスの維持、向上を図っている。
パラトライアスロンは、今年5月に、神奈川県横浜市で「2021ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会」が開催される予定だ。東京パラリンピック出場権獲得に向けて、選手たちの戦いは続く。

PTVI-Wクラス円尾敦子(左)とガイドの菊池日出子(右)

■各クラス1位の結果
PTS2-W 秦 由加子 1:31:38
PTS4-W 谷 真海  1:22:32
PTVI-W 円尾 敦子 1:22:20 PTWC-M 木村 潤平 1:12:18
PTS4-M 宇田 秀生 1:05:58
PTS5-M 梶 鉄輝  1:06:23
PTVI-M 米岡 聡  1:05:41

PTS4-Mクラス1位宇田秀生は力強い走りで2位以下に7分以上の差をつけた

PTWC-Mクラス木村潤平 車いす選手はバイクパートでハンドサイクルを使用