マルセル・フグが世界新記録で優勝「第40回大分国際車いすマラソン大会」
2021.11.22
世界新記録で優勝したマルセル・フグ
2021年11月21日(日)、大分県で「第40回大分国際車いすマラソン大会」が開催された。第40回記念大会は、昨年開催される予定であったが、新型コロナウイルスの影響で、開催が一年延期となっていた。
大分国際車いすマラソン大会は、1981年の国際障害者年を記念して、世界初の車いすだけのマラソン大会としてスタートした。1999年の大会では、スイスのハインツ・フライが1時間20分14秒の世界記録を樹立。この記録はこれまで破られておらず、ハインツ・フライは63歳になった今でも現役ランナーとして活躍している。
大分国際車いすマラソン大会は、1981年の国際障害者年を記念して、世界初の車いすだけのマラソン大会としてスタートした。1999年の大会では、スイスのハインツ・フライが1時間20分14秒の世界記録を樹立。この記録はこれまで破られておらず、ハインツ・フライは63歳になった今でも現役ランナーとして活躍している。
今大会の注目選手は、スイスのマルセル・フグ。東京パラリンピックでは、トラック種目とマラソンに出場し、全ての種目で金メダルを獲得している。車いすレーサーの最強選手と言っても過言ではない。マルセル・フグとトップ争いが予想されるのが日本勢の鈴木朋樹。
鈴木は大会前日の記者会見で「日本記録更新を狙っている。」と語った。
今大会はコースが変更となり、平坦なコースが増えたことでスピードレースになることが予想された。
大会当日は、晴天に恵まれ絶好のコンディションとなった。フルマラソン男子は、スタート直後からマルセル・フグがトップを走り、鈴木がすぐ後ろをついていく展開となった。後続は、西田宗城が3位でトップの2名を追いかけるが、ハイペースの展開についていくことができず、大きく引き離された。
終盤の37キロ付近で、マルセル・フグが一気にギアを上げて鈴木を引き離し、あっという間に7秒以上の差をつけた。鈴木もピッチを上げてついていきたいところだが、マルセル・フグとの距離をつめることができないまま、最終チェックポイントへと入る。最終チェックポイントを、マルセル・フグは世界記録更新のペースで通過。鈴木も日本記録更新のペースで通過した。マルセル・フグは最後までスピードを落とすことなく、世界新記録となる1:17:47のタイムでゴールした。世界記録の更新は、実に22年ぶりとなる。鈴木は1:18:37の日本新記録、アジア記録を出し2位でゴールした。
鈴木は試合後のインタビューで、マルセル・フグの走りについて「世界記録更新のペースでずっと走っていたので、彼自身疲れていたと思います。しかし、走っている時は疲れを感じさせず、ずっと余裕のペースで走っているんじゃないかと思いました。ゴール後のマルセルの疲れた表情を見て、彼の疲れを周りに感じさせない素晴らしいポテンシャルを改めて感じました。」と勝者を称えた。
マルセル・フグは、「世界記録更新は夢みたいだ。走っている間に皆さんの声も聞こえましたし、皆さんの応援が力になりました。」と喜びを語った。
鈴木は大会前日の記者会見で「日本記録更新を狙っている。」と語った。
今大会はコースが変更となり、平坦なコースが増えたことでスピードレースになることが予想された。
大会当日は、晴天に恵まれ絶好のコンディションとなった。フルマラソン男子は、スタート直後からマルセル・フグがトップを走り、鈴木がすぐ後ろをついていく展開となった。後続は、西田宗城が3位でトップの2名を追いかけるが、ハイペースの展開についていくことができず、大きく引き離された。
終盤の37キロ付近で、マルセル・フグが一気にギアを上げて鈴木を引き離し、あっという間に7秒以上の差をつけた。鈴木もピッチを上げてついていきたいところだが、マルセル・フグとの距離をつめることができないまま、最終チェックポイントへと入る。最終チェックポイントを、マルセル・フグは世界記録更新のペースで通過。鈴木も日本記録更新のペースで通過した。マルセル・フグは最後までスピードを落とすことなく、世界新記録となる1:17:47のタイムでゴールした。世界記録の更新は、実に22年ぶりとなる。鈴木は1:18:37の日本新記録、アジア記録を出し2位でゴールした。
鈴木は試合後のインタビューで、マルセル・フグの走りについて「世界記録更新のペースでずっと走っていたので、彼自身疲れていたと思います。しかし、走っている時は疲れを感じさせず、ずっと余裕のペースで走っているんじゃないかと思いました。ゴール後のマルセルの疲れた表情を見て、彼の疲れを周りに感じさせない素晴らしいポテンシャルを改めて感じました。」と勝者を称えた。
マルセル・フグは、「世界記録更新は夢みたいだ。走っている間に皆さんの声も聞こえましたし、皆さんの応援が力になりました。」と喜びを語った。
女子の優勝候補は、日本勢の喜納 翼と東京パラリンピックで3つのメダルを獲得したアメリカのタチアナ・マクファーデン。前日の記者会見で「楽しいレースがしたい」と語った両者。レース中盤まではタチアナ・マクファーデンがリードをしていたが、先にゴールのある競技場に入ってきたのは喜納であった。喜納は1:40:13のタイムでゴールし、3回目の優勝を飾った。
喜納選手 試合後のコメント
「たくさんの声援の中で走れたことは嬉しかったです。全力で走ることができましたが、なかなかスムーズなレース展開ができなかったことは悔しいです。また頑張って今回達成できなかった自己ベスト更新を狙っていきたいです。」
ハーフマラソンT33/T52クラス女子では、木山由加が大会13連覇。ハーフマラソンT34/53/54クラス男子では、生駒知季が0:44:43で初優勝した。
喜納選手 試合後のコメント
「たくさんの声援の中で走れたことは嬉しかったです。全力で走ることができましたが、なかなかスムーズなレース展開ができなかったことは悔しいです。また頑張って今回達成できなかった自己ベスト更新を狙っていきたいです。」
ハーフマラソンT33/T52クラス女子では、木山由加が大会13連覇。ハーフマラソンT34/53/54クラス男子では、生駒知季が0:44:43で初優勝した。
■大会結果 ※優勝者のみ
〇フルマラソン 男子
T51 2:34:30 ピーター ドゥ プレア(南アフリカ)
T33/52 1:50:19 佐藤 友祈(岡山県)
T34/53/54 1:17:47 マルセル・フグ(スイス) ※世界新記録
〇フルマラソン 女子
T34/53/54 1:40:13 喜納 翼(雄沖縄県)
〇ハーフマラソン 男子
T33/52 0:56:00 伊藤 竜也(福井県)
T34/53/54 0:44:43 生馬 知季(岡山県)
〇ハーフマラソン女子
T33/52 1:16:33 木山 由加(岡山県)
T34/53/54 0:58:22 安川 祐里香(沖縄県)
■大分国際車いすマラソン大会公式ホームページ
〇フルマラソン 男子
T51 2:34:30 ピーター ドゥ プレア(南アフリカ)
T33/52 1:50:19 佐藤 友祈(岡山県)
T34/53/54 1:17:47 マルセル・フグ(スイス) ※世界新記録
〇フルマラソン 女子
T34/53/54 1:40:13 喜納 翼(雄沖縄県)
〇ハーフマラソン 男子
T33/52 0:56:00 伊藤 竜也(福井県)
T34/53/54 0:44:43 生馬 知季(岡山県)
〇ハーフマラソン女子
T33/52 1:16:33 木山 由加(岡山県)
T34/53/54 0:58:22 安川 祐里香(沖縄県)
■大分国際車いすマラソン大会公式ホームページ