照準は『世界レベル』 「WPA公認 第33回日本パラ陸上競技選手権大会」
2022.06.14
400m T47クラス 辻沙絵
2022年6月11日~12日、兵庫県のユニバー記念陸上競技場で、「WPA公認 第33回日本パラ陸上競技選手権大会」が開催された。同会場では、2024年5月に東アジア地域で初となる「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」が開催される予定となっている。
大会初日の5000mT11クラスには、東京パラリンピックで銀メダルを獲得した唐澤剣也と銅メダルの和田伸也が出場。実力が拮抗した両選手の戦いは、この日もデッドヒートが予想された。序盤は唐澤が前を走り、和田は後方から唐澤を追う。中盤までは唐澤がリードしたまま進んでいくが、後半残り2周のところで和田がスパートをかけ唐澤を追い抜くとそのまま一気に差を広げ、大会新記録となる15:14.69でゴールした。
【唐澤試合後のコメント】
「調子はまずまずだったと思いますが、4月に出た大会でも和田選手に負けてしまい、まだまだだなというところです。ラスト2週でスパートをかけられました。手前の3000m、4000mのペースの上げさげ、そういった駆け引きもあって、最後まで力を残すことができなかったので、そこを次にいかしていきたいです。」
【和田試合後のコメント】
「自己ベストを狙っていましたが、なかなか前に出られなくて、中盤遅れてしまいましたが、ラスト2週は自分たちの走りができたかなと思います。もう少し早めに抜きたかたのですが、唐澤選手も強いのでなかなか抜かせてもらえませんでした。ライバルと走らせてもらえるというのは、国際大会に向けて良い経験になると思います。」
大会初日の5000mT11クラスには、東京パラリンピックで銀メダルを獲得した唐澤剣也と銅メダルの和田伸也が出場。実力が拮抗した両選手の戦いは、この日もデッドヒートが予想された。序盤は唐澤が前を走り、和田は後方から唐澤を追う。中盤までは唐澤がリードしたまま進んでいくが、後半残り2周のところで和田がスパートをかけ唐澤を追い抜くとそのまま一気に差を広げ、大会新記録となる15:14.69でゴールした。
【唐澤試合後のコメント】
「調子はまずまずだったと思いますが、4月に出た大会でも和田選手に負けてしまい、まだまだだなというところです。ラスト2週でスパートをかけられました。手前の3000m、4000mのペースの上げさげ、そういった駆け引きもあって、最後まで力を残すことができなかったので、そこを次にいかしていきたいです。」
【和田試合後のコメント】
「自己ベストを狙っていましたが、なかなか前に出られなくて、中盤遅れてしまいましたが、ラスト2週は自分たちの走りができたかなと思います。もう少し早めに抜きたかたのですが、唐澤選手も強いのでなかなか抜かせてもらえませんでした。ライバルと走らせてもらえるというのは、国際大会に向けて良い経験になると思います。」
男子100m T45クラスには、11.06の日本記録を持つ三本木優也が出場。5月14日~15に京都で行われた「2022ジャパンパラ陸上競技大会」では、追い風参考ながら10.85と日本記録を超えるタイムを出している。また、5月下旬に開催された「関西インカレ陸上2022」でも10.90のタイムを出し、好調が続いている。三本木は、自身より障害の軽いクラスの選手とレース終盤まで競り合う好勝負で11.11を出し、大会記録を更新した。しかし、日本記録以上を狙っていた三本木は、試合後のインタビューで「正直、納得がいっていません。10.7あたりまでどれくらい更新できるかが目標だったので、ギャップが大きくて悔しいです。関西インカレで10.90が出た時もまだ伸びそうな感覚があってそれを信じて走りましたが、今日はかみ合わなかったなと思います。」と悔しさをにじませた。三本木は、「2024年の世界パラ陸上では必ず表彰台に乗って、一番良い色のメダルを取るというのが自分のビジョンとしてあります。今年は世界ランキングを上げるのを目標の一つとして掲げているので、T46、T47クラスの人たちとも戦えるようにしていきたいです。」と今後の意気込みを語った。
100mと400mT47クラスには、東京パラリンピック日本代表の辻沙絵が出場。2024パリパラリンピック出場を狙う辻は、400mを出場種目の照準とし、トレーニングの一環として100m・200mに取り組みながらスピード強化を図っている。今年2回目となる400mに臨んだ辻は、自身のもつ日本記録58.45には届かなかったものの59.75のタイムでゴール。試合後辻は、「短い距離でスピードアップしてきたので、それを上手くタイムに繋げられたらなと思っていましたが、自己ベストには届きませんでした。走りはそんなに悪くなかったと思います。入りのスピードがちょっと遅かったと思います、短い距離は上手くスピードアップできているのであとは400mに繋げていきたいです。」とレースを振り返った。
今年5月~6月には、スペイン、フランスで国際大会が開催され、日本人選手も複数参加している。長く国内での調整を続けてきた選手達であるが、国際大会が徐々に再開されてきたことで『世界と戦う』ことへの意識が高まってきていると感じる。
大会情報~日本パラ陸上競技連盟~
大会情報~日本パラ陸上競技連盟~