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新戦力と共に世界ベスト4を目指す「FIPFA Powerchair Football World Cup 2023 第2回日本代表合宿」

2023.02.15

2023年2月11日~12日、大阪府の舞洲障がい者スポーツセンターで、電動車椅子サッカーの「FIPFA Powerchair Football World Cup 2023 第2回日本代表合宿」が実施された。
この合宿は、今年10月にオーストラリアで開催される「FIPFA Powerchair Football World Cup 2023」に出場する日本代表チームの強化合宿で、8名の選手が参加した。今回の日本代表選手のうち、国際大会場経験者は3名で、5名の選手は初の日本代表選出、初の国際大会となる。


チームキャプテンの内海恭平選手は、今大会が2大会目のワールドカップとなる。2019年のアジア・オセアニア大会でもキャプテンを務めた。

■内海恭平選手
Q.このチームを一言で表すと
前回のワールドカップ経験者は、僕と三上勇輝選手と塩入新也選手の3人で、あとの5人は初招集です。新しい顔ぶれで、若い力と機動力のあるチームです。
国際大会のクラスは、PF1とPF2に分けられます。日本はこれまでPF1の選手が主体だったのですが、今回PF2の若手選手2人が入って、PF1が4人、PF2が4人となりました。組合せを模索している段階です。
Q.チーム作りについて
回数を重ねるたびに上積みができています。ちょっとずつですが、しっかりと良い準備ができていると思います。
Q.大会の個人目標は
2017年に初めてワールドカップに出場し、その時は出場時間が少なかったので、今回のワールドカップは、主力メンバーとして戦いたいと思っています。そこを目指して準備をしてきました。
Q.チームの目標は
これまでのワールドカップは全て5位でした。強豪国は、フランス、アメリカ、イングランドで、今回はベスト4という「新しい景色」を見ることを目標としています。

内海選手は、攻撃、守備、ゲームメイク全てをこなすことができる。明るい声でチームを盛り上げ、ムードメーカーとしてもチームを引っ張っている。

       キャプテンの内海恭平選手

2022年に行われた日本代表選手選考合宿には、全国から約30名の選手が招集された。国際大会出場経験のある選手たちを抑え、日本代表に選出された5名の新しい選手たち。その中で、一人の若手選手にインタビューを行った。

神奈川県出身の中山環選手は、横浜市のYokohama Crackersに所属する19歳の大学生。若手ながら、落ち着いたプレーが印象的で、ゲームでは、スペースを上手く使い、攻撃のアクセントとして重要な役割を担っていた。

■中山環選手
Q. 得意としているプレーは
所属チームでは、トップのポジションが多いです。バンパーの前で強く押す、ドリブルで前へ運ぶ、さばく、得点を狙うような動きが得意です。
Q.日本代表での役割は
ゴールを決めることが自分の役割だと思っています。
Q.大会での目標は
とにかく多くのゴールを決めて、日本チームの力になれるよう頑張りたいです。

          中 山 環  選 手

強化合宿の中では、監督、選手交えて意見交換をする時間が多く、経験値に関わらず、チーム全体として積極的に意思疎通を図っていた。日本代表チームは、今後数回の強化合宿を経て、10月のワールドカップに臨む。