再現性を高め世界へ挑む「2023ジャパンパラ陸上競技大会」
2023.06.13
やり投F12クラス 若生裕太は59m56で優勝
2023年6月10日~11日、岐阜県の長良川競技場で、「2023ジャパンパラ陸上競技大会」が開催された。今年7月8日~17日にフランスのパリで開催される「パリ2023世界パラ陸上競技選手権大会」には、日本代表として男女合わせて38名の選手が出場する予定となっている。(5/21時点)
やり投F12クラス男子の若生裕太は、今年4月に開催された「第34回日本パラ陸上競技選手権大会」で60m03を投げ、自身の持つ日本記録を更新したばかり。世界選手権の切符を掴み、国際大会でも活躍が期待される。若生は、今大会も1投目からからダイナミックな投げを見せ、60mに迫る59m56で大会記録を更新した。若生は試合を振り返り「世界選手権前最後の公認大会で、状態も天候も自己ベストを狙える状況だった。1投目から攻めていこうと考え、練習投擲から気持ちを入れて投げた。昨年は、自分の投げのイメージを作って再現性を高める1年にした。そのおかげで冬期に充実したトレーニングができ、精度が今回の試合で高まっている。」と語り、状態の良さを感じさせた。
世界選手権に向けて若生は「前回の世界選手権は8cm足らず内定を逃した。東京パラリンピックの出場権も獲得することができなかった。世界の舞台を経験することができずたくさん挫折をしてきた。今回初めて世界の舞台に立てることの喜びをかみしめて、雰囲気を楽しみたいと思う。」と語った。
やり投F12クラス男子の若生裕太は、今年4月に開催された「第34回日本パラ陸上競技選手権大会」で60m03を投げ、自身の持つ日本記録を更新したばかり。世界選手権の切符を掴み、国際大会でも活躍が期待される。若生は、今大会も1投目からからダイナミックな投げを見せ、60mに迫る59m56で大会記録を更新した。若生は試合を振り返り「世界選手権前最後の公認大会で、状態も天候も自己ベストを狙える状況だった。1投目から攻めていこうと考え、練習投擲から気持ちを入れて投げた。昨年は、自分の投げのイメージを作って再現性を高める1年にした。そのおかげで冬期に充実したトレーニングができ、精度が今回の試合で高まっている。」と語り、状態の良さを感じさせた。
世界選手権に向けて若生は「前回の世界選手権は8cm足らず内定を逃した。東京パラリンピックの出場権も獲得することができなかった。世界の舞台を経験することができずたくさん挫折をしてきた。今回初めて世界の舞台に立てることの喜びをかみしめて、雰囲気を楽しみたいと思う。」と語った。
世界選手権内定の走幅跳T12クラス石山大輝は、この日後半から記録を伸ばし、6m89で大会記録を更新した。石山は試合を振り返り「今日はやりたいこと自体は決まっていたが、全部が全部まとまらなかった。全てしっかり高い水準でまとめられればもう少し良い結果が出ると思うので、世界選手権までには練習して頑張っていきたいと思う。」と語った。
走幅跳・100mT63クラスでアジア記録を持つ兎澤朋美は、大会1日目に100m、2日目には走幅跳に出場。世界選手権では走幅跳への出場を予定している。100mでは15.75の自己ベストには届かなかったものの、16.06のタイムで優勝。2日目の走幅跳は、雨が降り続く中での試合となった。兎澤はこの日ファウルが3本と調子を上げることができず、4m44と自己記録を大きく下回る結果となった。兎澤は「記録よりは内容、技術的な部分にフォーカスしていこうと臨んだがここまで記録に結びつかないと自分の中でももやもやしたものがある。雨も多少影響はあるが、それよりも自分の中の原因が大きいと思う。地道に残り一か月間修正し、できる限りベストな状態に持っていきたい。」と冷静に試合を振り返った。
走幅跳・100mT63クラスでアジア記録を持つ兎澤朋美は、大会1日目に100m、2日目には走幅跳に出場。世界選手権では走幅跳への出場を予定している。100mでは15.75の自己ベストには届かなかったものの、16.06のタイムで優勝。2日目の走幅跳は、雨が降り続く中での試合となった。兎澤はこの日ファウルが3本と調子を上げることができず、4m44と自己記録を大きく下回る結果となった。兎澤は「記録よりは内容、技術的な部分にフォーカスしていこうと臨んだがここまで記録に結びつかないと自分の中でももやもやしたものがある。雨も多少影響はあるが、それよりも自分の中の原因が大きいと思う。地道に残り一か月間修正し、できる限りベストな状態に持っていきたい。」と冷静に試合を振り返った。
T34クラス女子100m、400m、800mの3種目で日本記録を持つ小野寺萌恵は、1:08.09のタイムで同クラス400mのアジア記録を更新した。5000mT11クラス女子の井内菜津美も、20:28.06のタイムでアジア記録を更新した。
■アジア新記録・日本新記録一覧
〇アジア新記録
100m T13 川上秀太 10.99
200m T13 福永凌太 22.00
800m T11 和田伸也 2:04.55
1500m T37 井草貴文 4:21.69
100m T61 湯口英理菜 18.01
400m T34 小野寺萌恵 1:08.09
5000m T11 井内菜津美 20:28.06
〇日本新記録
100m T36 松本武尊 12.13
400m T47 鈴木雄大 50.03
1500m T38 猪熊勇之介 4:47.50
三段跳 T70 中西 涼 14m10
円盤投 F20 羽澄至依真 33m38
100m T62 福田陽彩 17.53
200m T63 保田明日美 36.78
1500m T11 井内菜津美 5:30.41
円盤投 F34 上部美帆 8m07
やり投 F34 上部美帆 9m51
■アジア新記録・日本新記録一覧
〇アジア新記録
100m T13 川上秀太 10.99
200m T13 福永凌太 22.00
800m T11 和田伸也 2:04.55
1500m T37 井草貴文 4:21.69
100m T61 湯口英理菜 18.01
400m T34 小野寺萌恵 1:08.09
5000m T11 井内菜津美 20:28.06
〇日本新記録
100m T36 松本武尊 12.13
400m T47 鈴木雄大 50.03
1500m T38 猪熊勇之介 4:47.50
三段跳 T70 中西 涼 14m10
円盤投 F20 羽澄至依真 33m38
100m T62 福田陽彩 17.53
200m T63 保田明日美 36.78
1500m T11 井内菜津美 5:30.41
円盤投 F34 上部美帆 8m07
やり投 F34 上部美帆 9m51