コンパウド女子 平澤奈古が復活の優勝「文部科学大臣杯争奪 第52回全国身体障害者アーチェリー選手権大会(フェニックス大阪大会)」
2023.11.12
2023年11月5日(日)、大阪府のファインプラザ大阪で「文部科学大臣杯争奪 第52回全国身体障害者アーチェリー選手権大会(フェニックス大阪大会)」が開催された。
この大会は、2024年の強化指定選手選考大会になっており、国際大会出場を目指す選手を含む37名の選手が出場した。競技は、前後半36射、合計72射の総得点で順位を決定する。
この大会は、2024年の強化指定選手選考大会になっており、国際大会出場を目指す選手を含む37名の選手が出場した。競技は、前後半36射、合計72射の総得点で順位を決定する。
コンパウンド女子に出場した、平澤奈古、永野美穂、篠原彩の3名は、それぞれ強化指定選手に選出された経歴がある。3名の実力は拮抗しており、今大会は、2019年に平澤、2021年は永野、2022年は篠原が大会を制している。今年9月に開催されたもう一つの強化指定選手選考大会「第9回JPAF杯パラアーチェリートーナメント大会」では、準決勝で平澤が永野を4点差で破り、決勝では篠原が平澤を破って優勝した。
この日は、前半の36射を終えて平澤が一歩リード。篠原がわずかの差で平澤を追っていた。平澤は2019年にこの大会で優勝したが、コロナ禍に入った2020年に右肩を痛め、競技から遠ざかる時期があった。当時を振り返り平澤は「怪我の後は弓を弾けるという喜びがあったが、その後は、肩は痛くないが点数が伸びないというフラストレーションがあった。中っていた頃の自分を知っているので、あの頃の楽しいアーチェリーを取り戻したいという気持ちで練習をしていた。」と語る。
平澤は最後まで大きな崩れなくリードを守り、トータル639点で2019年以来の優勝を手にした。平澤は大会を振り返り「大会での成績というよりも、今回は来年度の強化指定選手に入るための選考で、そちらの成績を狙っていた。なかなか練習の通りにはいかなくて、目標としていた点数には遠く及ばず、優勝の喜びよりも届かなったという思いの方が強い。」と悔しさをにじませた。
※日本身体障害者アーチェリー連盟が定める「選手選考基準及び規定」では、コンパウンド女子の強化基準点は655点以上。
今大会の結果を踏まえて平澤は「自分はコーチをつけず、自分の中で課題を見つけて克服するように練習しているため客観的視点が得づらい。今回コンパウンド3人(平澤、永野、篠原)の成績が振るわなかったので、個人で頑張るというよりは3人で上がっていけるような場を作っていきたいと考えている。」とライバル選手との協力体制も視野に入れる。
また、今後の目標として「以前出場できていた、健常者の全日本選手権大会に出場すること。全日本は申請できる点数が高く、もっと良い成績を出さないと出場できない。」と更なる向上を目指す。
この日は、前半の36射を終えて平澤が一歩リード。篠原がわずかの差で平澤を追っていた。平澤は2019年にこの大会で優勝したが、コロナ禍に入った2020年に右肩を痛め、競技から遠ざかる時期があった。当時を振り返り平澤は「怪我の後は弓を弾けるという喜びがあったが、その後は、肩は痛くないが点数が伸びないというフラストレーションがあった。中っていた頃の自分を知っているので、あの頃の楽しいアーチェリーを取り戻したいという気持ちで練習をしていた。」と語る。
平澤は最後まで大きな崩れなくリードを守り、トータル639点で2019年以来の優勝を手にした。平澤は大会を振り返り「大会での成績というよりも、今回は来年度の強化指定選手に入るための選考で、そちらの成績を狙っていた。なかなか練習の通りにはいかなくて、目標としていた点数には遠く及ばず、優勝の喜びよりも届かなったという思いの方が強い。」と悔しさをにじませた。
※日本身体障害者アーチェリー連盟が定める「選手選考基準及び規定」では、コンパウンド女子の強化基準点は655点以上。
今大会の結果を踏まえて平澤は「自分はコーチをつけず、自分の中で課題を見つけて克服するように練習しているため客観的視点が得づらい。今回コンパウンド3人(平澤、永野、篠原)の成績が振るわなかったので、個人で頑張るというよりは3人で上がっていけるような場を作っていきたいと考えている。」とライバル選手との協力体制も視野に入れる。
また、今後の目標として「以前出場できていた、健常者の全日本選手権大会に出場すること。全日本は申請できる点数が高く、もっと良い成績を出さないと出場できない。」と更なる向上を目指す。
リカーブ男子は、今年10月に中国で開催された「杭州2022アジアパラ競技大会」で銀メダルを獲得した上山友裕が優勝。リカーブ女子は重定知佳、コンパウンド男子は大江佑弥、W1は大山晃司が優勝した。
■大会結果
【個人】
○リカーブ男子
優勝 上山友裕(大阪府)623点
2位 大塚忠胤(栃木県)603点
3位 高田悠斗(北海道)578点
○リカーブ女子
優勝 重定知佳(福岡県) 554点
2位 小野寺朝子(東京都)467点
3位 夜久圭子(京都府)451点
○コンパウンド男子
優勝 大江佑弥(岡山県)678点
2位 渡邊大輔(広島県)661点
3位 安島裕(東京都)655点
○コンパウンド女子
優勝 平澤奈古(埼玉県)639点
2位 篠原彩(大分県)637点
3位 永野美穂(愛媛県)626点
○W1
優勝 大山晃司(東京都)627点
【団体】
優勝 京都府(中川敬治・田中幹人・谷萌子)1706.2点
2位 福岡県(藤井正臣・重定知佳・香山浩介)1662.65点
3位 長野県(高砂佳紀・矢口敦也・青木辰子)1500.4点
■大会結果
【個人】
○リカーブ男子
優勝 上山友裕(大阪府)623点
2位 大塚忠胤(栃木県)603点
3位 高田悠斗(北海道)578点
○リカーブ女子
優勝 重定知佳(福岡県) 554点
2位 小野寺朝子(東京都)467点
3位 夜久圭子(京都府)451点
○コンパウンド男子
優勝 大江佑弥(岡山県)678点
2位 渡邊大輔(広島県)661点
3位 安島裕(東京都)655点
○コンパウンド女子
優勝 平澤奈古(埼玉県)639点
2位 篠原彩(大分県)637点
3位 永野美穂(愛媛県)626点
○W1
優勝 大山晃司(東京都)627点
【団体】
優勝 京都府(中川敬治・田中幹人・谷萌子)1706.2点
2位 福岡県(藤井正臣・重定知佳・香山浩介)1662.65点
3位 長野県(高砂佳紀・矢口敦也・青木辰子)1500.4点