・アイスホッケーと同様のリンクで、長さ60m×幅30mです。リンクの短辺から4m離れた所にゴールラインが引かれ、その中央に高さ1.22m、幅1.83mのゴールポストが置かれます。
・この両ゴールラインを3等分するようにブルーラインが2本引かれます。この2本のラインで分けられたゾーンの自陣側のゴールのある氷域をディフェンディング・ゾーン、中間をニュートラル・ゾーン、相手側のゴールがある氷域をアタッキング・ゾーンといいます。
・ベンチとペナルティボックス前のフェンスは選手がスレッジに乗ったまま試合が見れるよう透明なフェンスボードになっています。
1チーム17名で構成され、実際のリンクの上でプレイするのはGKを含め6人です(3人のFW、2人のDF、1人のGK)。交代は随時可能で、ゲーム進行中に交代することもあります。体力消耗が激しいことと、集中力のあるうちに交代するため、交代頻度は高いです。
リンクの中央にセンターアイススポットで、レフェリーの落としたパックを両チームが奪い合うフェイスオフから始まります。選手はスティックを使ってパスをしながら、最終的にシュートを打ち、相手チームのゴールにパックをいれようとします。パックが相手のゴールラインを完全に超えると1点が入ります。ゴールライン上に少しでもパックが重なっている場合は得点にはなりません。ゲーム中に反則があったときには、レフェリーは笛(ホイッスル)を吹き、ゲームを止めます。そして再びフェイスオフによりゲームが始まります。
1ピリオド15分で、3ピリオドの計45分行います。それぞれのピリオド間には10分のインターバルを挟みます。終了時点で同点の場合、延長戦を行い先に得点を挙げたチームが勝者となります。延長戦でも決着がつかない場合には、シュートアウト(ペナルティショット)により勝敗を決定します。
GKは最後の防御ラインとしてゴール前に立つ重要なポジションであり、その調子によって直接勝敗に影響します。GKに必要なのは、身体が柔軟、反射神経が鋭い、冷静沈着、リーダーシップなどが挙げられますが、技術的なスケーティング、スティッククリア、キャッチングはもちろんのこと、ゲームの流れが見えるポジションなので、他のプレーヤーに適切な指示を与えなければなりません。
DFは防御だけをやるポジションではなく、攻撃のスタートでもあります。体を張ったしつこいボディチェック、FWとの連携、正確な状況判断等が要求されます。
CFはウイングとディフェンスのつなぎ役で、攻守ともに重要なポジションです。攻撃はウイングを上手く使い、防御ではDFのフォローをするなど、オールラウンドの技術が要求されます。
ウイングはゴールゲッターであるが、攻守が入れ替わると素早いフォアチェックに行かなくてはいけません。
ウイングのスピードは相手DFの脅威となるので、スピード、シュート力、キープ力が要求されます。
国際パラリンピック委員会(IPC)発行(英語版)
反則には【技術的な反則】と【罰を科せられる反則】とがあります。
ゲームを停止して、定められた場所でフェイスオフにより試合を再開します。
アイススレッジホッケーでは体当たり(ボディチェック)が認められ、これが迫力ある試合の大きな魅力になっています。反面、特に怪我を防ぎ、公正な試合を進めるために、危険な行為に対して退場を伴う厳しい罰則が科せられます。
※反則で一定時間ペナルティベンチに入ることになった場合、退場処分になった選手のいるチームは4人対5人などで戦わなければならなくなります。相手チームより少ない人数で戦うことをキルプレー(ショートハンド)、相手より多い人数で戦うことをパワープレーと呼びます。
次のような行為はペナルティとなり、レフェリーの判断でそれぞれマイナーペナルティからマッチペナルティが科される。